家具に革張りの装飾の注文が来た時の工程として、
装飾をするまでに“磨く”工程があります。
これは革の表面にツヤを出すためと、装飾で使う金が革にのりやすいように行います。
ロウを使って熱で磨きますが、温度が低いとツヤが出ず、高いと逆に革が焼けてしまいます。
ですので、温度を見極めることも必要です。
こちらが磨く前と磨いた後の画像です。
※左側:磨く前 右側:磨いた後
アンティーク家具の修復の場合は、月日を経たような風合いを出すために熱調節をしながら力の強弱に変化をつけます。
使用する革は植物タンニンを使用したベジタブルレザーですので、その都度革の調子が変わります。
その革に合わせて依頼者の方のお好みに近いように仕上げていきます。
※熱で磨いている様子
又、お好みによっては熱仕上げ+aで使用感を出した風合いにまで仕上げることもあります。
これらの工程は革の街フィレンツェと呼ばれる中でもこの一連の作業ができる工房はなかなかないそうです。
長く続けて来られた技術をつなげていきたいと思います。
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サイトウミナコ
Director : Bruscoli dal 1881
京都市出身。
大学卒業後、アパレル企業に入りファッションアドバイザーを勤める。
2011年 レザー製のハンドバッグ製作に憧れ単身フィレンツェに渡る。
バッグ職人訓練校scuola del cuoioでの技術習得後、バッグメーカーの見習いに入る。
2014年 創業1881年の革工房Bruscoli(ブルスコリ)の4代目パオロ氏と出会い技術を習い仕事を共にする。
2016年1月Bruscoliを引き継ぐ。
Bruscoli工房は“予約制”です
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